「弱いロボット展」
「えっ、こんなのあったんだ!」、黎明期から最新のプロトタイプまで、30タイプを超える〈弱いロボット〉たちが大集結します!
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日時:2025年2月1日 (土) 13:00〜17:00 、2月2日 (日) 10:00〜16:30
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会場:日本科学未来館 7F コンファレンスルーム 水星・火星・金星 ( 〒135-0064 東京都江東区青海2丁目 3番 6号 )
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併設のトークセッション会場:7F 未来館ホール (第1部:2月1日 14:00〜、第2部:2月2日 10:00〜、 第3部 :2月2日 13:00〜 )
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主催:豊橋技術科学大学 インタラクションデザイン研究室(ICD-LAB)
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共催:「知の拠点」あいち重点研究プロジェクト第Ⅳ期 D6 プロジェクト
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入場無料:小学生から一般の方々まで、幅広い方々に楽しんでいただけます! (※ 日本科学未来館の常設展、特別展、ドームシアターの入場は別途料金が必要です。)
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参加申込:「弱いロボット展」へは自由にご参加いただけます。併設のトークセッションの聴講を希望される方には、会場準備のために事前登録をお願しています ⇒ (参加登録フォーム)
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問合せ先: 豊橋技術科学大学 担当 山本 ( s.yamamoto@cs.tut.ac.jp )
◎開催の趣旨
「コミュニケーション研究に〈ロボット〉が使えるのでは?」、そんな淡い期待もあって、私たちの研究室(ICD-LAB)では、これまでたくさんのロボットを手作りしてきました。
そんな試みの中から、自らの手ではゴミを拾えないものの、まわりの子どもたちの手助けを上手に引き出しながら、結果としてゴミを拾い集めてしまう〈ゴミ箱ロボット〉やもじもじしながらティッシュを手渡そうとする〈アイ・ボーンズ〉、子どもたちに昔話を語り聞かせようとするも、時々大切な言葉を忘れてしまう〈トーキング・ボーンズ〉など、まわりとの関係性を志向する〈弱いロボット〉たちのアイディアが生まれてきたのです。
今回の「弱いロボット展」では、これまでに生み出された数多くのプロトタイプとともに、2022-2024年度に実施してきた「知の拠点」あいち重点研究プロジェクト第Ⅳ期(D6)「〈弱いロボット〉概念に基づく学習環境のデザインと社会実装」との共催で、約30タイプのプロトタイプおよび応用事例を静態・動態展示でご紹介します。
あわせて〈弱いロボット〉にゆかりのある方々やソーシャルロボットの研究者・開発者をゲストにお招きして、「ゆるい」トークセッションの場なども用意しています。
この機会に、ぜひ〈弱いロボット〉の世界をご堪能していただければと思います。
豊橋技術科学大学 ICD-LAB 代表 岡田 美智男
◎「弱いロボット展」併設トークセッション・プログラム
ちょっと「ゆるい」はなし、しませんか?
〜 〈弱いロボット〉にまつわる裏話から最新研究まで 〜
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トークセッション(1):2月1日(土) 14:00-15:30 (未来館ホール)
〈弱いロボット〉は、どこから来たの?
黎明期からこれまでを辿りながら、〈弱いロボット〉の源流を探るとともに、その今日的な意味などを、〈弱いロボット〉の名付け親、〈弱いロボット〉の生みの親、「NukaBot」の生みの親、そして〈弱いロボット〉が生まれた文化的背景に関心を抱く文化人類学者とともに、「ゆるく」語り合います。
モデレータ:塩瀬隆之 (京都大学総合博物館 准教授)
スピーカー:白石正明 (シリーズ「ケアをひらく」編集者)、ドミニク・チェン (早稲田大学 教授)、勝野宏史 (同志社大学 教授)、岡田美智男 (豊橋技術科学大学 教授・ICD-LAB代表)
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トークセッション(2):2月2日(日) 10:00-11:30 (未来館ホール)
「共棲ロボット」研究開発の現在
〈弱いロボット〉は、より一般的な「共棲ロボット」として、その裾野を広げつつあります。いま、どのような「共棲ロボット」が研究開発されようとしているのか、人とのかかわりはどのようなものなのか、そこでなにが生じているのか。実際の開発者や研究者の方々をゲストにお迎えし、「共棲ロボット」のELSIなどを研究するJST RInCA 稲谷プロジェクトのメンバーとともに、「ゆるく」語り合います。
モデレータ:稲谷龍彦 (京都大学教授、JST RInCA 稲谷プロジェクトリーダー)
スピーカー:青木俊介 (ユカイ工学(株)代表)、増田陽一郎(パナソニック E&C(株) NICOBOプロジェクトリーダー)、齊藤哲哉 (BIPROGY(株)総合技術研究所上席研究員)、太田智美(大阪音楽大学 助教)、浅田 稔 (大阪国際工科専門職大学副学長・大阪大学特任教授)、上出寛子 (京都大学特定准教授)、阿部修士 (京都大学教授)、勝野宏史 (同志社大学教授)
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トークセッション(3):2月2日(日) 13:00-15:00 (未来館ホール)
〈弱いロボット〉は、どこに向かうの?
〈弱いロボット〉の研究は、生態心理学や発達心理学の影響を強く受けてきました。本トークセッションでは、発達心理学・供述分析で著名な浜田寿美男先生をキーノートスピーカーとしてお迎えし、「浜田理論」を起点として、〈弱いロボット〉研究のこれからについて、「ゆるく」語り合います。
キーノート・スピーチ:
「人間だって、そんなに強くありません。たった一人だと…」
浜田寿美男 (奈良女子大学名誉教授・立命館大学上席研究員)
モデレータ:松本光太郎 (茨城大学教授)
スピーカー:浅田 稔 (大阪国際工科専門職大学副学長・大阪大学特任教授)、麻生 武 (奈良女子大学名誉教授)、小嶋秀樹 (東北大学教授)、岡田美智男 (豊橋技術科学大学教授・ICD-LAB代表)