ライフ
生きることは、表現すること
現代アートから弱いロボットまで、11組の表現者と描く私たちの未来
〜 2020.6.14(日)
超高齢化社会を迎える現代の日本においては、誰もがいずれ、身体的・精神的な弱者になり、少数派になり得ます。それまで普通、多数派だと思っていた自分が、そういった場面に直面する時に、私たちは、どのような態度や生き方をしていくのでしょうか?
本展では、障がいや加齢、そこから生まれる困難さと向き合い、またそこに注目しながら、日々制作を続ける、11組の現代アーティストからロボット研究者、そして、それを支える人までを含めてご紹介します。
豊橋技術科学大学にあるICD-LAB(Interaction & Communication Design Laboratory)で開発されるのは、自分でゴミを拾うことができず誰かに助けを求める《ゴミ箱ロボット》(2007-)や物語の続きを思い出せず人に尋ねてしまう《Talking-Bones》(2016-)など、思わず私たちが手を貸してしまうような「弱いロボット」である。「不便益(あえて手間をかけるシステムのデザイン)」とも言われるこの考え方には、新たなコミュニケーションの在り方のヒントが眠っている。