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7月

WXD(ワイヤード・バイ・デザイン)(2015/7/13)

「WXD(ワイヤード・バイ・デザイン)Conference」にて、登壇する機会をいただきました。

「あたりまえ」を疑う──未来のデザイナーたちが教えてくれたこと #WXD

WIREDが仕掛けた1カ月にわたるデザインムーヴメント「WXD(ワイヤード・バイ・デザイン)」。ラストを飾った「WXD Conference」には、これからのデザインを見つめる「未来のデザイナー」8人が国内外から集結した。彼らの豊かなヴィジョンから見えてきたのは、この見慣れた世界を再発見するユーモラスなアイデアと、考え、つくりながら既存の思考を拡張していく独自の方法論だった。

すべてのものが「デザイン」される時代になった

複雑に変化しつづける現代において、単なるモノのかたちから、産業、交通、個人の時間や体験、バイオテクノロジーの最先端研究に至るまで、ありとあらゆるものが「デザイン」の対象となってきた。

しかし、この表現はあまり正しくないのだろう。「デザイン」とはそもそも、この世界に存在するモノ・コト・ヒトと、大きな意味での「社会」とをつなぐ〈見えない橋〉のようなもの。この「見えない橋」をどこに、どうやってかけるかを古今東西のデザイナーたちは考え続けてきた。

6月6日、青山・スパイラルホールで開催された1dayカンファレンス「WXD Conference」の冒頭で、『WIRED』編集長の若林はこう切り出した。

「ここ最近、デザインって言葉が課題解決の万能ツールのように受け取られがちで、ちょっとうんざりすることもある。振りかえってみると、『デザインとはどういう問いを立てるか』ということに尽きるだろう。だが、それが最も難しいんじゃないだろうか」

「問いを立てる」ということは、すなわち、いまあるものを鵜呑みにせず、独自の視点で見つめ直すということ。そこに、デザインの本質があるのではないかと若林は言う。今回、この場に集ったさまざまな領域に属する「未来のデザイナー」たちの言葉には、どんなヒントがあったのだろうか。

(続きは、ここから)

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